「相手が嫌な気持ちにならない」
+ 「事実」
を言うだけ
こんなほめ方をしている人は、まずこの本を読んでほしい。
下手なほめ方例
- 「今日は珍しくきれいだね」
- 「頭はいいし、顔もいいし、スタイルもいいし、仕事もできるよね」
- 「いつも悩みのなさそうな笑顔だね」
- 「背が高いよね」
- 「やせたよね」
- 「女優の〇〇さんに似てるね」
- 「うらやましい」
- 「思いやりのある人ですね」
- 「やればできるじゃないか」
- 「君は僕の若いときによく似ている」
ここでは10パターンを挙げてみましたあ、ほかにも、自分ではほめているつもりなのに、相手にとってほめ言葉になっていない場合は少なくありません。
「ほめ上手」になるためには、やはりほめ言葉のボキャブラリーを増やすことが必要ですが、相手に合わせたほめ方ができるよう、心がけることが大切です。
それ…褒めているの??
これ、自分でしたの?(疑いの目で聞く)
あるご家庭へ指導へ行った際、その子が書いた絵が飾ってあって、
とても素敵な絵だったので、
「すごく素敵な絵ですね!」と(近くにその子がいなかったので、)お母さまに伝えると、
「私も、そう思ったんです!
絵画教室で描いてきたんですが、
このブドウのテカり具合とか、自分で思いつかないと思うから、
先生にやってもらったと思うんですけど、
『(ブドウの実のテカり部分)8個中自分で何個描いたん?』
って聞いたんですよ。自分では描けるはずないと思って…。」
「この瓶の濃淡とかも、本間に自分でやったんかな…?」
と、かなり疑われていました。
ん~。
疑われて、子どもは嬉しいかな?
喜ぶかな?
これからも楽しく絵を描きたいなって思うかな?
確かに、お母さまの思いもすごくよく分かるんですが、
絵は、いろんな技法を教えてもらうからこそ上達するし、
いろんな方法を学べば、子どものユニークな脳で組み合わされて、
何かもっと素敵なものができたりするんじゃないのかな~なんて
私は勝手に思っているんですが、どうでしょうか。
ブドウのテカり具合を自分で何個描いたのが重要なんじゃなくて、
新しいこと1つ覚えたね!良かったね!でいいんじゃないのかな?
ビンの濃淡だって、絵の具の使い方・水の加減でこんなにも見栄えが変わるんだね!今まで描いてたのと、全然違うね!新しい発見だね!
でいいんじゃないのかな?
先生に教わらず、テカりや濃淡を描ける子も中にはいるかも知れないけれど、きっとそういう子は、自分が気づいていない所で学んでいるんだと思います。
もし、そうでなければ、ピカソ級の天才かもしれません!!!(知らんけど笑)
まぁ、絵を描くのが好きな子は、誰かに褒められたいと思って描いているのではなくて、絵を描くのが好きだから描いているのだと思います。
だから、上手なほめ方というよりは、やる気を奪うような間違ったほめ方?はよくないと思うのです。
だからと言って、「ホメない」という選択肢を与えているわけではありませんよ!
自分が上手に描けたと思ったことを、他人もそう思ってくれたり、
自分が気づかなかった点をほめてもらえたりすると、嬉しいですし、自信にもつながります。
じゃぁ、どうやって褒めたらいいの?
方法→“相手が嫌な気持ちにならない”“事実”を言うだけ!
「相手が嫌な気持ちにならない」ことと、「事実」ということがポイントです
例えば、
「太っているね」は事実だとしても、相手はイヤな気持ちになります。
特に、体型に関しては、人それぞれに気にしている部分が違うので、
なるべくほめる対象からは外したほうがいいでしょう。
また、「事実」というのも重要です。
服屋さんの店員さんの「お似合いですよ~」という言葉が
買わすために言ってるんじゃないかなと感じる人も多いと思います。
(※私も服屋で働いていましたが、私は事実だけで接客していました!他のスタッフの心の声は聞こえないので分かりません!笑)
社交辞令や、ビジネスではなく、事実を言うだけなので、
言葉には裏がなく、とてもストレートに相手に伝わります。
事実というだけで、自分の発する言葉に自信があるものになるので、
余計に相手の心を動かすような言葉を言えるようになります。
上記の絵の場合だと、素敵だと思う自分がいるという事実、
「素敵」だと言われて、相手はイヤな気持ちにはならない。
だから「この絵、素敵ですね!」でいいんです。
ほめ方+α上級者編!!!
万人受けする言葉を増やすだけ!!!!!
私は昔、服屋さんでアルバイトしていた時に、同じ言葉なのに受け取り方が、こんなにも違うものかと思うことがありました。
当時、スキニーが流行り出した頃でした。
ストレートよりももっと細く、脚の形がとてもよく分かるデザインになっています。
私は、特段細いという体型ではないので、細くてスキニーがとってもかっこよく履きこなせる体型の人を接客した時に、
「細いから、スキニーがとてもお似合いになりますね」と言ったところ、
「細いの、気にしてるの・・・」と言わせてしまいました。
世の中には、細いのを気にしている人もいる。
言葉は、捉え方一つで人の気分を害してしまう。
そう学んだ接客でした。
それから、言葉をとても選ぶようになり、
たどり着いたのが、どんな人にでも使える万人受けする言葉です。
※少し「万人受け」という意味と伝えたいことがずれてしまっているのはご容赦下さい。
いい表現が思いつきませんでした。💦
例えば先ほども言ったように、
自分は相手のそれを見ていいなと思っているけど、相手はそれをいいとは思っていない。
分かりやすく、あえて体型で例を挙げます。
背が高いのを気にして人もいる
背が低いのを気にして人もいる
太いのを気にしている人もいる
細いのを気にしている人もいる
気にしている部分は人それぞれ違います。
一度、言葉を発する前に、そのことを気にしている人がいるかどうか考えてみるだけでもいいと思います。
また、もし気にしていることを言ってしまった時は、今後は使用しなければいいだけです!!
トライアンドエラーを繰り返してほめ上手になっていきましょう!!
ほめ方超上級編!!!!
事実を詳細述べる+「素直」!!!
「その絵、とても素敵ですね!」と褒めるのも、
とてもいいと思いますが、
例えば、
「この絵のワインボトルの緑色の色加減が、とってもいいですね!
この部分なんか、光が反射しているように見えて、とても爽やかな絵ですね」
みたいな。
もし、描いた本人が、意図せずそう描いていたとしても、
「私はそう感じた。この雰囲気がとても好き!!」
と事実を伝えるだけで、相手も悪い気はしないでしょう。
あくまでも事実ですよ。
これが、そう見えないのに、言ってしまうと、途端にウソっぽくなってしまいます。
また、無理に見つけようとしても、嘘っぽくなってしまいます。
詳細なことを感じたことがあれば、素直にそのまま伝えてみましょう。
コメント
[…] 褒めてみたけど、反応が悪い場合は「そのほめ方は相手に合ってる?」をチェックしてみて下さい!! […]