4月から担当させてもらっているAちゃん。
分からない問題には、分かりやすく体で表現してくれます。
しかし、私も家庭教師として伺っているため、
分からない問題を放置することはせず、むしろその部分を一緒にクリアにしていかなければなりません。
Aちゃんの様子を見つつ、分からない問題に対してどうやって私がアプローチして、
Aちゃんが前向きに取り組んでくれるようになったかのお話です。
結論「一緒にやろう」が今のところの最適解
「一緒にやろう」これが結構いい言葉で、
- 放置されていない
- 自分と一緒に戦ってくれる
- 誰かと一緒にすることで心強さを感じる
というような感情があるんじゃないかなぁとAちゃんの反応を見て、思いました。
大人でも、日常で嫌なこと、でもしなければいけない事ってたくさんありますよね?
例えば、年末の大掃除。
いつも1人で頑張って掃除していたけれど、家族が私も・僕も一緒にやるよ!
と言ってくれたら、凄く心強くないですか?嬉しくないですか?
自分は学んできて、余裕で答えが分かる問題かもしれませんが、
その子にとっては、1年に1回しか洗わない換気扇と戦うぐらいのハードルの高さがあるんです。
自分は自分。子どもは子ども。それぞれに苦手が違います。
それを分かっているようで分かっていなかったりするんですよね。
子どもは自分の感情に寄り添ってくれない人に敏感です。
この人に聞いても無理だと思えば、もう聞いてこなくなります。
【やりがちな対応】
- どこが分からない?
- これがこうなるよね?
- つまずき部分を指摘する
【解説】
1.どこが分からない?
→逆に質問しちゃうパターンですね。
その子が問題を解いているところをじっと見ていれば、
どこで分からなくなったか見ている第三者や親は分かるはずです。
さらに、子どもは分からないところが分からないことがほとんどです。
どこが分からないの?と言われると、すごく責められているような気分になり、
かつ、
問題も分からないし、どこが分からないかも分からないの二重分からないに陥り、
問題と向き合う気力を失います。
2.これがこうなるよね?
→説明するパターンです。
「これはこう?」等聞かれれば、説明するのはありだと思います。
しかし、分からないといわれた時に、
本人は既にその問題に対して拒否モードに入っています。
拒否モードに入っているのに、いくら説明をされても頭には入ってきません。
3.つまずき部分を指摘する
→いきなり、ここが間違ってるよというパターン。
特にやる気を失っている感が子どもから漂っている時は、指摘すると余計にやる気を失くすので注意しましょう。
小学4年生のAちゃん。
学習障害のグレーゾーンと言われたそうですが、
スモールステップで少しずつ進めること、本人の理解度、興味に合わせること
で進めていけば大丈夫そうな印象。
初期:生徒「も~(怒)!!!分からん!!!!」ふて寝 私「え?!(転がった!)汗」
割り算の筆算(あまりのない)でつまずいていました。
まず、筆算の書き方が分らないようで、
64÷8はどっちに何が来るか分からない感じで、
「先生書いて」とよく言われました。
しかし、私が書いたところで、6の上に8が立たないことが理解できず、
前の先生もいろいろ提案してみましたが、まだ理解できていないようとのお話でした。
そしてこの時に初めて「分からな~い(怒)」と床に転がり、
体で表現された時でした。
中期:生徒「えー…(困)分からん…(困)」 私「一緒にやろうっか!」
匙を投げるとは、こんな感じか。
と目の前でされたので、
これは、きっとどんな説明をしたって、やる気にはなってくれないだろうなと判断。
こういう時は「一緒にやろう」と声掛けし、
もし無理なら、もう今日はその問題はしない。という方法をとってみました。
すると、「一緒にやろう」と声掛けし、
しばらく黙って見守ると、むくっと起きてきて、話を聞く体制を取ってくれました。
さらに、何回もこの方法でしましたが、
もう無理、今日はその問題はしない!
ということは今までに1度もありませんでした。
何も言わず見守るのも、良かったのかなと思っています。
子ども自身も、転がったものの、先生が何も言わず待ってることに対して、
あ…先生待ってる💦やばい💦って思っているような感じがあり、
ちらっと私を見て、むくっと起きてきたので、しばらく見守るのもいいかと思います!
最近:生徒「分からん。(困)一緒にやろう。」 私「うん!一緒にやろう!」
最近は、分からない時は、
自分から「一緒にやろう?教えて?」と言ってくれるようになり、
床に転がることもとても少なくなりました!!!
子どもの方から言ってくれた時は、
勿論!!満面の笑みで「一緒にやろう!」と快く言ってあげてください♪
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